ハーレーでスポーティーなモデルの代表といえばスポーツスターファミリーでしょう。スポーツスターはハーレーがレースで勝つために開発・研究されて、進化を遂げてきたという歴史のあるマシンです。
耐久性を向上させる為にミッションをエンジンと一体化させたり、高回転域をスムーズに回す為に4カムを採用したりと、いわゆるビッグツインとは全く別の進化の道を辿ってきたといえます。
最初は750ccから始まったスポーツスターですが、1954年には883ccにアップされ、その後1000ccまでアップされましたが、1986年には再び883ccモデルが販売されるようになりました。エンジンもKモデルのサイドバルブからショベルヘッド、エボリューションへと進化しました。
このように883ccモデルは長い時間をかけて熟成されてきたマシンであり、非常にバランスのとれたマシンとして高い人気を誇っていて、最初1200ccを購入したのに、あえて883ccに買い替える人もいるぐらいです。
ハーレーの中では小ぶりな排気量ですが、日本の交通事情にはマッチしていて、ストップアンドゴーの多い街乗りでもストレスなく運転出来ますし、多少ラフなアクセルワークでも許容してくれる懐の深さがあります。
最近のマシンは全体的にローダウンされている傾向にありますが、ビッグツインマシンに比較すると軽快に峠道を走行することが出来て、走る楽しみを味わえるマシンです。