バイク製造当初に造られたバイクは自転車にエンジンを積み込んだバイクでした。第一次世界大戦が終了し、軍需バイクから一般市場向けのバイク製造に開発路線を変えたバイクメーカーは、より跨りやすく高性能な安定したバイク開発をめざし開発するようになります。
1930年代になると現在のバイクの形状に近いバイクが登場し、大馬力のバイクが求められるようになりました。ハーレーダビッドソン社も大排気量のバイク開発に注力していきます。
その開発の中で生まれたバイクが「1941FL」です。1939年にベストセラーとなった重厚感のあるELと同じフレームを採用し、ツインシリンダーのOHVエンジンの排気量を1000㏄相当の61キュービックインチから1200㏄相当の74キュービックインチにアップし、48馬力5000rpmまで出力アップすることに成功しました。
同じフレームなので購入時に指定すれば、ELからFLに変え購入することができました。大排気量に耐えるタフなフレーム開発が必要でした。1931年からハーレーが続けている軍需用バイク開発の技術を活かした重厚感のあるモデルになりました。
モデルに使用されたFの頭文字は、ハーレーの重厚感表す象徴となり、ビッグツインモデルの代名詞になりました。